特選 『白壁のある町並』 越前町江波
坂井 文子
【審査講評】
美しい伝統的農家の町並みで有名な旧宮崎村江波地区の写真。妻面の美しい木組みが見える農家がリズミカルに写され、きれいだ。高台から撮影し、集落の背後の水田を写しこんでいることで伸びやかな広がりを感じる良い作品である。ただ、手前の柿の木に実が実っていて、左前方のやや形式をことにする家を多少隠すとさらにいい写真になったと思われる。
【思い出・思い入れ】
白壁の家並みがとても美しいので撮りました。
特選 『昭和初期の専業農家』 大野市上野
川縁 功
【審査講評】
福井の伝統的農家住宅については、木組みの美しい妻面を写している作品が多い中、この作品は横(平)から写している点が特徴的である。画面の横幅いっぱいに大きな住宅を写し、のびのびと広がりを感じられるとともに、画面中央の桜と手前の青々とした麦と畦の緑の色合いも美しい。伝統的民家に季節感が溢れた、印象的な作品である。
【思い出・思い入れ】
昭和に入ってすぐ建造された80年余経過した家と聞いている。純粋の専業農家で昔は玄関横に厩(うまや)もあったが一部改造されて今はない。家の大きさを表現したかったので、敢えて家の裏から撮ってみた。ちなみに間口11間(約20m)、奥行き5間(約9m)、中柱(ケヤキ)1尺角が1本、8寸7分角が10本程。