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西野家住宅 活用希望者募集

西野家は越前和紙業界、羽二重織業界をリードしてきた家柄で、建物全体が国登録文化財となっています。
特に主屋はこの地域特有の妻入うだつが残っています。
蔵が6棟並び、特に紙蔵は3層で大規模。離れや茶室もあり、建物に囲まれた中庭は別世界です。
貴重な建物を残すために活用希望者を募集します。

西野家概要

所在地 :福井県越前市定友町4-8
敷地面積:1703.7㎡(515.3坪) 東西約46m×南北約37m

建物概要

主屋木造2階建、桟瓦葺、切妻、江戸末期建築、大正前期増築
1階192.0㎡(58.1坪)、2階125.7㎡(38.0坪)
池田町にあった農家を移築
離れ木造平屋建、桟瓦葺、入母屋、昭和12年建築
75.9㎡(22.9坪)
蚊帳蔵・味噌蔵木造2階建、桟瓦葺、切妻、江戸末期建築
1階72.3㎡(21.9坪)、2階72.3㎡(21.9坪)
紙蔵木造3階建、桟瓦葺、切妻、大正14年頃建築
1階97.1㎡(29.4坪)、2階48.6㎡(14.7坪)、3階97.1㎡(29.4坪)
新蔵・中蔵木造2階建、桟瓦葺、切妻、昭和前期建築
1階72.2㎡(21.8坪)、2階72.2㎡(21.8坪)
大蔵木造2階建、桟瓦葺、切妻、明治22年頃建築
1階43.1㎡(13.0坪)、2階43.1㎡(13.0坪)
茶室木造平屋建、桟瓦葺、切妻、明治42年頃建築
54.0㎡(16.3坪)
軒先破損
車庫鉄筋コンクリート造平屋建、平成3年建築
25.7㎡(7.8坪)
参考資料




活用を検討される方で希望があれば、平面図や他の写真をお送りしますので、当事務局にメールください。

活用条件
  1. 近隣迷惑にならない活用が条件です。
  2. 登録文化財としての活用が希望ですが、条件ではありません。
    (登録文化財は外観の1/4以上の改修は現状変更届が必要です。税制の優遇措置があります。)
  3. 建物の一部解体は好ましくはありませんが、必要あれば可能です。
    (解体届は必要)
  4. 売却も、賃貸も可能です。
  5. 賃貸の場合も改修費は活用希望者負担です。原形復旧は求めません。
  6. できれば敷地全体の一括活用が希望ですが、一部活用でも結構です。
  7. 建物全体の雰囲気を残しながら活用することが条件となります。
お問い合わせ先
ふくいヘリテージ協議会事務局 尾野 
メール: ono-km@beach.ocn.ne.jp
電 話: 0776-34-1464
※質問、現地見学希望等、不明な点ご連絡ください。

ふくいヘリテージマネージャー養成講座開催!

4年ぶりに 第4期ヘリテージマネージャー養成講座が開催されます。
ふくいヘリテージマネージャーとなり、私たちと一緒に活動しませんか。

  • 期間:令和元年 7月13日(土)~12月14日(土)
  • 講座内容:
    歴史的建造物の保存・活用について、60時間の講義と演習で総合的かつ実践的に学びます。
    全日程終了された方は、ふくいヘリテージマネージャーに認定されます。
  • 受講料:30,000円(税込)
  • 募集人数:30人
  • 募集締切:7月3日(水)

問合せ
ふくいヘリテージマネージャー養成講座実行委員会事務局
一社)福井県建築士会内 TEL:0776-24-8781

活動概要 H29年度

1 調査

  1. 旧右近良助家住宅 6/18 10人
  2. 斎藤家離れ 6/24 10人
  3. 旧料亭市橋 10/21 4人
  4. おおい町 村松家住宅 10/31 4人
  5. 旧北谷郵便局 12/14 4人
  6. 博物館通りの町屋 3/17 7人

2 研修・見学会

  1. 専福寺老朽化調査見学会 4/1 5人
  2. 福井城山里口御門 荒壁塗見学会 4/21 6人
  3. 国宝重文保存修理現場見学会 in 竹生島宝厳寺 4/22 3人
  4. 登録記念 丹巌洞一般見学説明会 5/27 53人
  5. あわら市の多賀谷左近三経石廟 5/27 39人
  6. 文化財建造物修理関係者講習会 8/3, 4 6人
  7. 国宝模型見学会 10/28 12人
  8. 松文産業女子寮見学会 1/6 10人

3 保存活用

  1. 勝山S氏邸離れ 活用希望者公募
  2. 穴馬民俗館活用検討協議
  3. 旧料亭市橋 活用支援
  4. 右近良助家住宅 活用協議
  5. 博物館通りの町屋 活用検討

4 会議等

  • 丹巌洞見学会準備会 5/1, 18 5人
  • 第1回世話人会+監査 5/12 9人
  • 総会 5/27 35人
  • 世話人会 6/12 5人
  • 世話人+役員会 11/29 11人
  • 全国ヘリテージ協議会大会 12/6 代表
  • 東海北陸ヘリマネネットワーク協議会 2/23 代表

4 その他

  • ホームページ更新 適時
  • 会員勧誘 適時 新入会2名
  • 文化財改修工事見学会等に参加 適時
  • 蔵書貸出
  • 会員が調査した鯖江市尾崎家住宅が登録文化財に 11月
  • ヘリテージマネージャー認定証授与式 5/27
  • 齋藤勘右ヱ門家住宅調査報告 ~4/10
  • 今庄大黒屋模型作成業務受託 ~11月
  • 敦賀市 旧大和田銀行・山車調査見積書提出、概算 10月
  • 旧京都電燈高浜事務所予備調査 12月

丹巌洞一般見学説明会 5/27

国宝模型見学会 10/28

移築活用(勝山市元町) 永和住宅に決定

福井県勝山市元町のS氏邸離れの移築活用希望者募集は8月31日に締め切らせていただき、応募が2社ありました。
所有者S氏とふくいヘリテージ協議会の協議の結果、永和住宅株式会社に活用をゆだねることになりました。

移築活用をして頂く永和住宅は、この離れを古民家改修のモデル住宅として、永平寺町諏訪間にほぼ現状の間取りで移築し2~3年以内に公開予定とのこと。文化財登録も検討して頂いています。

公開のあかつきには、当協議会としても見学説明会を計画したいと思います。
また今後も、歴史的建造物の調査だけではなく、活用し、残す手助けをしていく活動も必要であると考えます。

*永和住宅株式会社の問合先は「傾綺者」設計事務所 笠原正行(090-5683-1404)。
*所有者はS氏のままとし、お名前は非公表でお願いします。
*譲渡価格も非公表とさせてください。

ふくいヘリテージ協議会 代表世話人 篠原 憲司
事務局 尾野 和之 090-7080-4414

移築活用希望者募集(勝山市S氏邸離れ)


 雄大な山々と豊かな自然に囲まれた福井県・勝山市。勝山の町はかつて羽二重を中心とする織物産業で大いに発展しました。S氏邸は勝山市街地の中央に位置します。

 S氏邸離れは、ある織物会社経営者の自邸離れとして、織物産業最盛期の昭和初期に金沢から移築されました。
 離れは、12帖半の本座敷を主として、銘木を用い、丁寧な仕事を施した座敷や茶室などが並び、座敷を囲むように土庇の広縁が廻ります。もとは金沢の料亭の一角にあった座敷と伝わり、昭和初期に勝山まで牛車で部材を運び、S邸離れとして再建されました。内部は高い天井、銘木尽くしで、趣向を凝らした床構えなど、近代の和風建築らしい佇まいをみせます。規模は大きくありませんが、見どころが凝縮された建築です。また、勝山の織物産業の隆盛の一端を物語る建築としても貴重です。

現在、移築後約90年を経ますが、材の狂いもなく、大切に使われてきたことから保存状態は非常に良好です。この度、現在地での維持が難しくなりましたが、取り壊してしまうにはあまりに惜しく、この建築を別の敷地で移築活用し、永く愛してくださる方を募集します。
ぜひ、新たな場所で素晴らしい建物が再び輝けるよう、皆さまのご応募をお待ちしております。


必須条件
  1. 平成29年12月15日までに基礎も含めて解体撤去し、現状地盤レベルに良質土で埋戻し、整地することが条件です。
    注)部材の解体搬出には一部の塀を撤去したうえで、既存住宅の南庭を使用していただけます。撤去した既存木塀は原型復旧とし、既存コンクリートブロック塀は高さ2mの目隠し機能があれば復旧の構造は問いません。芝は鋼板養生とし、植え替えまでは求めません。支障となる庭石は敷地内移設(場所は協議)とし、現況復旧は求めません。支障となる庭木は伐採とし、移植を求めません。



応募方法
  1. 建物(部材)購入希望者は買い取り価格と活用方法、移築場所等をA4判1枚にまとめ、PDF形式のデータにして8月31日までにヘリ協事務局にメールで送信してください。活用部材の価値が低く想定され、解体費用が上回る場合は、差額に△(マイナス)を付して記入してください。
  2. 受取り返信メールをします。2日以内に返信メールがないときは電話確認願います。
  3. 現地見学は8月16日、17日の14~17時に限定します。見学希望者は5日前までにヘリ協事務局にメールしてください。場所等をメールで返信します。
  4. 質疑は8月20日までに、メールでヘリ協事務局にお送りください。回答は25日までにメールで返信するか、ヘリ協HPにアップします。所有者に問わせることは禁止します。



審査・発表
  1. 建物売却先は金額、活用方法を総合的に判断して決定させていただきます。ヒアリングを行うこともあります。
  2. できれば、数年以内に別敷地に、建物の大部分を移築復原することを望みます。(条件ではありません。一部でも復原するほうが有利です。)
  3. さらにできれば、移築復原後、年に数回でも一般公開し、永く保存していただけるほうが幸せです。
  4. 一部の部材だけを活用することは望みではありませんが致し方ありません。
  5. 発表はヘリ協HPで9月30日までに行う予定です。







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お問い合わせ先
ふくいヘリテージ協議会事務局 尾野和之 メール: ono-km@beach.ocn.ne.jp 電 話: 0776-34-1464


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丹巌洞 見学説明会

昨年8月に国の有形登録文化財に登録された草庵丹巌洞の見学会が開催されます。
日時:5月27日 土曜日 13~15時(受付締切は14時半)
場所:福井市加茂河原1-5-12 (福井市競輪場近く)
※ 先着100名

15時からは、料亭丹巌洞新館にて、国京克己先生による講演会『あわら市の多賀谷左近三経石廟』を行います。
※ 事前申込必要。先着50名。

〒918-8057 福井県福井市加茂河原1丁目5−12

山里口御門の松梁のチョウナ加工 (2016.10.05)

福井IC近くの水口木材さんの加工場での、山里口御門の松梁のチョウナ加工の作業風景です。

滑らかな仕上げで、木くずもかなり薄いです。
木目を見ながら根元から削ったり、先から削ったり、頻繁に削る向きを変えていました。
若い人も熟練大工さんの指導を受けながらの作業です。
結構頻繁にグラインダーで刃先を研いでいました。

ふくい 歴史まちづくりシンポジウム

先日11/15、歴史まちづくりシンポジウムが開催されました。

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挨拶に続き、
富山県建築士会常務理事の徳田義弘氏に、「歴史遺産を活かしたまちづくりと自治体との連携」と題し、スライドを交えた興味深い活動について講演頂きました。
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後半は、
コーディネーターとして日本建築士会連合会副会長山中保教氏をお迎えし、市町村担当課の方々と、ふくいの歴史遺産の保存、まちづくりについて意見交換会を行いました。

各市町村の抱える問題、建築士会やヘリテージ協議会、専門家との関わりなどについての要望など、課題を浮き上がらせることのできた非常によい機会となりました。

なお、シンポジウムの写真は、下記リンクよりダウンロードすることができます。

20161115_歴史まちづくりシンポジウム.zip(約28MB)